2017年2月1日にリリースし、サービス終了だと言われ続けて5周半年をむかえたディシディアファイナルファンタジーオペラオムニア(通称「オペオム」)。もとはアーケード版ディシディアファイナルファンタジーのサイドアプリとして、AC版のおまけ扱いでサービスを開始した経緯があります。
ちなみに毎年リリース日の2月1日にTwitterのプロモーションが入り、夏と冬でツイッターキャンペーンが行われます。このときTwitterのRTといいねを活用してポイントを貯めるため、どこにいるのかといわんばかりにオペオムユーザーが集結する。個人的に菜々緒さんが演じるライトニングのCMが印象でした。覚えている人いるかな?
オペラオムニアはソシャゲには珍しい「他作品・外部コラボがない(海外版のみ有)」「キャラクターガチャがない(キャラクターは自動で仲間になる)」「ストーリー難易度がかなり低い」「無課金に優しいため常にサ終を心配される」といった特徴があります。自シリーズキャラのみを実装し続けるその姿勢は、シリーズIPのソシャゲ運営も見習ってほしいところです。聞いてるかBSRアナムネシスまた昨今のソシャゲには必須と言える「ガチャの天井」「サブスクリプション」「有償スキン」も実装済です。
そんなオペオムですが、本編ストーリーは3部が完結し、4部がスタートします。4部からなんと無印版のディシディアファイナルファンタジーに登場する二柱「コスモス」と「カオス」の存在を匂わせてきたので、PSP版のDFFを遊んでいるけどオペオムを遊んだことない!という人は初めて見てはいかがでしょうか。
ストーリーとバトル育成を一緒に語ったら長くなりそうなので、まさかの前編後編です
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オペオムのオススメPoint①:ストーリーの完成度がかなり高い
オペオムのストーリーは上記のような構成になっています。シリーズのソシャゲには珍しく、オリジナルキャラクターが存在しません。なお有識者によるストーリーの流れをまとめたツイートも存在します。探してみよう!
オペオムの舞台は「マーテリア」と「スピリタス」という二柱がクリスタルの力を利用して創造した「安息の大地」という異世界です。この世界にFFシリーズのキャラが神々によって召喚されたり、迷い込んできます。なおオペオムのストーリーの初期のメンバーはディシディアシリーズの顔と呼べるFF1の主人公「ウォーリア・オブ・ライト(通称WOL)」、FF零式のヒロイン「レム」、FF9のメインパーティキャラ「ビビ」、FF13のメインパーティキャラ「サッズ」の4人です。1部初期のストーリーはまだ設定があやふやだったのか矛盾する点もあったりする。
個人的にストーリーが「化けて」きたと思ったのは、第1部8章「カプタエストの塔」。マスコットキャラとしてWOLたちを導いていた「モグ」の様子がおかしくなります。具体的には敵陣営に属するスピリタス側に情報を流したりとスパイじみた行為をします。モグから発生する黒い霧、しかしモグを信じる仲間とモグを怪しむ仲間でチームの空気が少しずつ冷たくなっていくのですが……。
オペオムのストーリーは地の文もなくキャラクターの会話劇で進んでいくのですが、置いてきぼりになること無いテンポの良さが特徴です。
作品に登場するキャラクターの多くは原作終了後の設定だけど、↓な感じで「実際にやらないとわからない」会話が多めなのでやってみることをおすめする
なお、ストーリーは1部→2部→3部の流れで読むのをおすすめしますが、実は1部1章をクリアしてワールドマップが開けた時点で2部・3部のストーリーに飛ぶことができます。
基本的にストーリーは3等身の3Dモデルキャラクターが登場し、会話します。コストを抑えているためかとれるポーズも実は限られていたり。上記のようにセリフにボイスはなくパートボイスで進行します。地の文もないのでまじで会話だけで進むという。
シリーズファンの情緒を破壊したのは本編ストーリー2部3章以降
オペオムのストーリーがシリーズの作品のファンの心を捉えたのは2部以降。実はマーテリアによって安息の大地に召喚されたキャラクターの多くは(マーテリア神の独善的な考えで)記憶の一部を奪われていました(後にマーテリアも改心する)が、イミテーションと呼ばれるキャラクターの影の存在が護り、保有していました。その記憶の多くは「忘れてしまいたい記憶」など負の遺産の記憶です。その記憶を取り戻していくことになるのです。
特にFF9メイン回の2部3章、FF14メイン回の2部6章、FF7とFF15メイン回の2部7章、FF5メイン回の2部8章、FF零式メイン回の2部9章、FF12メイン回の2部10章、FF15メイン回の2部最終章前半はファンならぐっとくる演出や展開も相まって人気が高いです。3部もやばいけど。
既存プレイヤーは原作の最後まで知っているから、途中までしか覚えていないキャラクターを見ると、なんとも言えない気持ちになるよね
たとえば?
王都に向かう旅の記憶しかないノクティス(FF15)とか、家を飛び出して傭兵業をしている記憶で止まってるラムザ(FFT)とか、エスタ大統領としての記憶がないラグナ(FF8)とか
シリーズの世界観や常識の違いによる交流やキャラクターの動揺もオペオムのストーリーのポイントで、たとえばFF零式の世界はクリスタルの加護により「死ぬとその人の記憶が消える」という認識が有りました。しかし彼らの目の前でとあるキャラのイミテーションが消えても、零式のメンバーの記憶にそのイミテーションの存在が残っていました―――。
この「死」に対する認識の違いはオペオムの本編ストーリーでも何度か取り上げており、ついにFF零式のメイン回になった「2部9章」で爆発するのです。そして私は泣いた。泣きながらプレイするって何年ぶりだろうか。
本編以外に「断章」「交錯」などのサイドストーリーも有
キャラクターが追加されるとき、仲間と合流までのストーリーが用意されます。それが「断章」で五話前後です。お約束の当たり障りのない展開はもちろん、キャラクターの深掘りがされる意外なストーリーがあります。
「交錯」はそのキャラクターを中心としたストーリーです。交錯を進めるにはそのメインキャラクターを仲間にしておく必要があります。基本的にサイドストーリーで、時系列的には本編ストーリーのどこかで起こった寸劇ですが、本編に絡む交錯もあります。「スノウ(FF13)」「アーヴァイン(FF8)」「雷神(FF8)」の三人の交錯がまさにそれで、三部はこの三人の交錯を見ておかないと展開が理解しづらい本編の章があります。
オペオムのオススメPoint②:原作ではボイスなしのキャラにボイスが付いた
ファイナルファンタジーの作品にボイスが付いたのは10以降、そしてディシディアシリーズやKHシリーズやWOFFで参戦した際やリメイクした際にボイスがなかったキャラクターに声が付きました。そのため下記のキャラクターはオペオム参戦で声優がついたキャラクターとなります。
キャラクター名 | 出身タイトル | 声優(敬称略) |
---|---|---|
ミンウ | FF2 | 草尾毅 |
ガイ | FF2 | かぬか光明 |
マリア | FF2 | 三石琴乃 |
レイラ | FF2 | 弓場沙織 |
レオンハルト | FF2 | 小原雅人 |
デッシュ | FF3 | 佐々木望 |
ザンデ | FF3 | 立木文彦 |
セオドア | FF4TA | 下野紘 |
アーシュラ | FF4TA | 上田麗奈 |
レナ | FF5 | 川澄綾子 |
ファリス | FF5 | 田中理恵 |
ガラフ | FF5 | 中博史 |
クルル | FF5 | 田村ゆかり |
ドルガン | FF5 | てらそままさき |
ケルガー | FF5 | 金尾哲夫 |
シャドウ | FF6 | 安原義人 |
マッシュ | FF6 | 藤真秀 |
カイエン | FF6 | 大友龍三郎 |
ガウ | FF6 | 村中知 |
ストラゴス | FF6 | 緒方賢一 |
モグ | FF6 | 諸星すみれ |
リルム | FF6 | 悠木碧 |
レオ | FF6 | 菅原正志 |
アーヴァイン | FF8 | 平川大輔 |
ゼル | FF8 | 杉山紀彰 |
ガーネット | FF9 | 能登麻美子 |
スタイナー | FF9 | 広田みのる |
フライヤ | FF9 | 折笠愛 |
ベアトリクス | FF9 | 小松由佳 |
セルテウス | FF11 | 内山昂輝 |
リュド | FF12RW | 沢城千春 |
キアラン | FFCC | 高梨謙吾 |
オペオム以前にボイスが付いていたキャラクターは原則省いていますが、もし抜けがありましたら申し訳ございません。オペオムは各シリーズのスタッフの監修が入っているためか、声優選びも外れがないのがありがたいですね。
噂によれば、FF4TAのセオドアを実装するとき、FF4スタッフの監修のもとで声優さんが選ばれたそうです
オペオムのオススメPoint③:ストーリーを進めるだけでキャラクターが仲間になる
オペオムはストーリーを進めていくだけでキャラクターが仲間になります。またそのキャラクターの武器をガチャで入手した場合も仲間になるのです。つまり特定のキャラクターが欲しくて初めた場合、すぐに仲間にすることができるのです。
当初は仲間になったキャラクターのLvは1でしたが、改修が入り、加入した場合のLvが70になりました。ちなみに仲間の総合Lvによってランクが上がり(1ランクにつきLv10増加が必須)、1ランクごとにガチャ石とポーションがもらえますy。
個人的にキャラクターイラストも天野先生の画風をよく落とし込んでいると思っています。また野村先生の画風に似せていると思っているので、このキャラデザの方はスゴイと思いました。
バトルは3人編成のコマンドターンバトル
バトルはWave制の3人編成+フレンド1人です(これはDFFACが3人チームだったことから?)。FF10のCTBシステムで素早さにより敵味方の行動順が変動します。オート機能やスキップ機能もあります。また特定のキャラクターには別衣装や武器変更スキンがあり、ちょっとしたお遊びも可能です。
難易度 | ノーマル | ハード | カオス | ルフェニア | シンリュウ |
Lv50 | Lv100 | Lv180 | Lv200 | Lv300 |
バトルの難易度は上記の5つに分けられていますが、ストーリーを進める際に付随するバトルはノーマル・ハードのみで、かつ選択できるため新規で初めた方はノーマルでプレイしても問題ありません。ハードのボス戦はカオス・ルフェニア・シンリュウの高難易度バトルになります。
高難易度のバトルは上記のように高火力が飛び交っています。メンバーはミンウ(FF2)・ルビカンテ(FF4)・コル(FF15)です。コルの周囲にいる天使が武器スキンです。
ガチャはアビリティが使用できる武器ガチャ
オペオムのガチャはちょっと特殊で、キャラガチャではなくいわゆる武器ガチャです。武器にはそれぞれピックアップ対象のキャラクターたちのアビリティを強化したり、専用アビリティ(必殺技等)を使用できるパッシブスキルがついてきます。
天井もあり、最高レアの武器が交換できて200連。使用できるガチャ石に有償無償の違いはありません。目当てのBT(BURST)武器は3%です。来る時は来るけど来ない時は来ない。
ショップでは素材まとめセットやスキンなどが売られている
イベントキャンペーンで上記のような石+素材が購入できるセットが販売されています。キャラクターを一気に強くしたい時、育成素材に時間を書けたくない時におすすめです。なおこれらの素材は無課金でもミッションクリアで手に入りますが、それらのミッションはエンドコンテンツクリアが条件となります。わりとお得だと思うのですが、それはわたしが他のソシャゲで育成素材に悩んでいるからでしょうか。
ありさんはなかなか手に入らない育成素材が購入できるとなったら買う?
買うよ。以前はグ◯◯ルのダマ◯カスやヒヒイロ◯ネ目当てでイラスト集とか公式漫画とか買ってたから。それが課金で手に入るなら買う。ゆきんこさんはどうなの?
私も買う。金で育成時間や素材を買う。
月間パスもといサブスクリプションについてはこちら
前編まとめ
5周年半を迎えたオペラオムニア。リリース当初に比べてバトルシステムも変化し、エンドコンテンツも増えましたが「ファイナルファンタジーキャラを実装していく」というスタンスは変わっていないといえます。ストーリーを進めるだけなら無課金でも十分可能であり(フレンドのキャラクターを借りて進めればいいだけなので)、しかも定期的にガチャ石やガチャチケが配られす親切設計です。
育成システムは少々複雑なので、今回語りきれなかったところも含めて後編でお話したいと思います。
毎日1回無料でひけて、キャラクターが勝手に仲間になるオペラオムニア、やろう!あとユーザーが新規に優しいし、攻略動画あげてくれるのでわかりやすい。
後編?の育成編です
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CHARACTER DESIGN: TETSUYA NOMURA